2022年5月5日木曜日

Garmin Foreathlete 920XTJ とGarmin Foreathlete 910XTJのGPS精度比較

GPS精度の良いGPSウォッチを探して、近々発売されると予想されているGarmin Foreathlete 955を待っているのですがなかなか発売されないので、Garmin Foreathlete 920XTJ(以下920)を手に入れました。Garmin Foreathlete 910XTJ(以下910)とGarmin Foreathlete 935(以下935)の間の世代のGPSウオッチです。

中央が920、左が910、右が935。

920を手に入れてから10コースを比較のために走ってみました。結果を最初に言うと、GPSの精度は920よりも910の方が良さそうです。計測距離は920よりも910の方が正しそうですし、走った所をより正確にトレースできていそうです。

10コースの走行結果を表にまとめると以下の通りです。計測時は910と920は両方とも左腕につけて走りました。左腕右腕の差による距離の差はありません。停まっているときに同じスタート・ゴールの場所で計測開始・終了を押しています。また、レコーディングレートは毎秒です。ほぼ同等の計測条件です。

この表からわかる傾向は、まず910の計測距離の方が920よりも全てのケースで長くなっています。ほぼ直線のコースだと1kmあたりの差は約2~4 mで、周回コースになると約2~30 m、折り返しや曲がりが多いお絵描きコースだと約9~24 mズレてしまうようです。

Mapでの計測距離と比較すると、Map距離に910の方が近いものが多いので、910が優勢と言った感じです。実際のランニングでは人や車や凸凹などを避けてまっすぐ走っていなかったり、折り返しやカーブでは膨んだりしているので、Mapでの計測距離よりも若干長く走っているはずです。これを考慮するとほぼ直線や周回コースでも実際に走った距離は910の方が近いのではないかと思います。

910と920GPSの軌跡を地図に重ねて比べてみると、910の方がGPSの軌跡の重なり具合が良いようですし、実際に走ったようにトレースできているようです。例えば以下のタツノオトシゴコースの軌跡の結果では、左が910の軌跡で、右が920の軌跡ですが、910の方が比較的軌跡の重なりぐらいが良いですし、折り返しの場所が少しだけ遠くに記録されています。

この結果では920には910ほどの精度は無さそうです。920は935よりもGPS精度は若干良いようですが、910には敵わないようです。910は10年近く前に発売された物ですが、GPS精度に関しては非常に完成度が高かったようです。その後は本体が小さく薄くなったり、デザインをスタイリッシュにしたり、光学式心拍計などを組み込んだりして、GPS精度が犠牲になっているのではないかと思います。ただ、920の良い所としては以下の点があります。

  • GPSの電波捕捉が非常に速く、空の見える開けた場所だとだいたい10秒以内ぐらいで捕捉完了になる。同じ条件で9102-3分ぐらい、935は1分ぐらいかかる。
  • 歩数・ピッチ・歩幅などのデータが取れる。
  • 見た目は青がアクセントとして使われているので、910よりもおしゃれ。

この結果は個体差の可能性もあるので、常に910の方が920よりもGPSの精度は良いということは言えません。この結果が統計的に普遍性があるかは、少なくともそれぞれ30台ぐらいのデータを集めないとハッキリとは言えません。

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